『俺はご先祖さま』は1981年12月6日〜1982年3月14日までの間、全14話で放送されたドラマです。
主題歌はソニア・ローザ『男と女がいて』(なんとも言えない昭和ムード歌謡です。)
ドラマのネタバレしない程度のあらすじと見どころ、そしてドラマが放送された1981年はどんな年だったのか。
あの人は今?まで・・・まとめて振り返ってみます。
【俺はご先祖さま】はどんなドラマ?

(網掛けちょっと間違えた・・)
MIMI(マリアン)は、[愛は危険思想]とされる22世紀の女子大生。本当の愛を探すため、タイムマシンに乗って、
100年前の1981年へ向かう。そして、作家を目指しつつ、週刊誌のカメラマンをしている、30歳半ばの白石伴吉(石坂浩二)の下宿先に現れ、伴吉のことを「おじいちゃま!」と呼ぶ。
仕事も恋愛も今が踏ん張りどきの伴吉。突然可愛い若い子にご先祖だと言われ、戸惑いと、混乱の中同僚や、下宿先のおばちゃん達を巻き込んで物語は進んでいく。
【俺はご先祖さま】の見どころ

20世紀も終わりまでもう少しの1981年。22世紀への想像力が面白い。
MIMIが、1981年の食べ物を美味しい!と言って食べていたら体調を崩し、病院でレントゲンを取ると、胃がない!
MIMI曰く、未来ではサプリメントのような錠剤を食事として与えられるので、食物を口にしたことがなかったのだそう。
また、銀色の球体を電子頭脳と言って持ち歩き、今で言うスマホのようなものかもしれないし、
自分のことを個体番号で名乗るのも、なんだかマイナンバーみたいですよね。
昭和のドラマは今見ると逆に新しい発見が多く、子供の頃は、ただ画用紙を貼っただけのような箱に、
監視カメラでもあるかのような映像が映し出されているのを、すごい機械だと思って見ていました。
MIMIの独特な言葉使いや、その愛らしさもお愉しみポイントです。
同作品はDVDボックスなども発売されていますが、YouTubeに最終話だけあったので、どうぞ。
1981年(昭和56年)はこんな年でした
んちゃ!昭和56年はドクタースランプアラレちゃんの挨拶を真似する人が続出。
神戸ではポートピア‘81の開催に先駆け、完全無人自動運転のポートライナーが運行開始しました。
完全無人自動運転は世界初です。
ロングセラーアイス雪見だいふく誕生
大人はロッキード事件や、ロス疑惑といった大金が関わる大型ニュースに注目していました。
黒柳徹子さんの『窓際のトットちゃん』が大ヒットし、今のタレント本の先駆けとなりました。
子供たちへの読書に推奨される一方、のびのびとした教育方針で幼少期を過ごした自叙伝であったことから、
教育者の中には反対意見もあり、そんな話題性もヒットの要因だったかもしれません。
【俺はご先祖さま】に出演していたあの人は今?
40年前のドラマになるので、残念ながら下宿先のおばさん役の賀原夏子さんや、編集長役の藤岡琢也さんは、ご存命ではありません。
石坂浩二さんも、もう80歳なんですね。佐藤浩一さんや、皆さん映像の中で本当に若いです。
マリアン
父がアメリカ人で母が日本人のハーフタレントで、モデルさん。ロサンゼルスでスカウトされて来日、18歳でデビュー。
資生堂のCMに起用された翌年、『俺はご先祖さま』に出演されました。
25歳で青年実業家とご結婚され、二女、一男のお子様に恵まれましたが、 その後離婚を経験されています。
現在はモデル活動をされている2人のお嬢さんのサポートに忙しいらしく、お子様思いの良きお母様でいらっしゃるみたいですね。
ヘレン笹野
マリアンさんと一緒に未来人を演じたヘレン笹野さんを覚えていらっしゃいますか?
お父様はポーランド系アメリカ人、お母様は日本人です。
アニメ『うる星やつら』のエンディングテーマ『心細いな』など歌手としてもご活躍されていました。
現在は59歳、ご結婚後アメリカへ戻られたようで、情報はほとんどありませんが、
地元でテレビCMにご出演されているとの目撃情報はありました。可愛い当時の姿を見つけましたのでどうぞ。
まとめ
主題歌の昭和歌謡が今となっては斬新で、とにかく、MIMIの独特なカタコトと未来語が混ざったような、独特な話し方を
出演者が真似する所も、なんだか共感できて面白いです。
DVDで残っているのも嬉しいですね。
なぜタイムマシンがUFO型だったのか?空から話しかけるのはホログラム技術なのか?
古き良き時代が見てる側の想像力も膨らませる作品になっています。