臨時給付金を誤送金で24歳の一人の男性に振り込み、振り込まれた本人は返還に応じず、右往左往している短期間にほぼ全額出金され、そのほとんどはネットカジノに注ぎ込んだという事件。
今回そのうちの約3500万円が決済代行業者によって阿武町に返還されました。返還してきた決算代行業者はどこなのか?町長が犯していた過ちと共にご紹介したいと思います。
田口翔が利用した決済代行業者はどこ?

2週間ほどの間に、4630万円(+10万円)のほぼ全額を3か所に分け、そのうちのほとんどは1か所のオンラインカジノで使い切ったと話している田口翔容疑者
名前・顔・生い立ち・人物像までが連日放送されています。
私は知らなかったのですが、こういった決済代行って結構たくさんあるんですね。
決済方法のほとんどは、仮想通貨や、クレジット決済。中には独自の決算方法も見受けられます。
その中でも、日本語対応で、入出金共に銀行振込可能な代行業者も複数存在します。
田口翔容疑者は、銀行から代行業者と思われるところに直接振り込んでいますので、この銀行から直接振り込みが可能な業者を利用したと思われます。
では・・・その大金を短期間に全額『負け』になることもちょっと理解に苦しみますね。
ここで、今回の返金に関して、3つの可能性が生まれます。
①決算振込業者にストックしていた。(本人の意向か、善意の返金)
②決算代行業者が捜査の手を避けるために返金した。
③損害保険を使って返金した(善意)
④阿武町が返金されたと装っている(信用問題)
阿武町の町長は現在経緯を説明する気は全くなさそうなので、現時点で返金に至った経緯はわからず、とにかく3500万円ほどの返金が事実であることしかわかりません。
阿武町の花田町長の過ち4つ

①新人職員に振込を任せた
事の発端は、町の担当者による振り込みミスでした。担当者は、先月1日、住民の口座情報などをフロッピーディスクに入れて銀行に渡し、振込を行いました。このときは対象となった463世帯、それぞれに10万円ずつが振り込まれました。通常は、これだけでよかったのです。 町役場幹部:「本来なら必要ない振込依頼書を、出納室の職員が誤った操作で作成して、なぜか銀行に出してしまった。そもそも出す必要がない書類なので、上司もチェックをしていなかった」
テレ朝ニュース
不慣れな新人職員も、 24歳男性の知り合いだったのではないかなどの憶測まで飛び交いきっとその重圧に苦しんでることでしょう。
ただ、気になるのがこの振込依頼書です。
振込依頼書には町長の決算印が必要なのではないでしょうか?町長の確認ミスです。
もうひとつの仮説として、万が一、振込依頼書への決算印を出納室の職員が勝手に押していたとしたら大問題です。
②町長も出向くべきだった。
振り込み後の同日午前、銀行から確認があり、町が誤りを把握。すぐに田口容疑者宅を訪問し、謝罪し返還を求めた。田口容疑者は返還の手続きに同意し、職員とともに公用車で宇部市内の取引銀行の支店に移動したが、玄関前で「やはり今日は手続きしない。後日、公文書を郵送してくれ」と一転拒否。帰宅途中で、車から降りた。この日にデビット決済で67万8967円を出金
日刊スポーツ
この時、田口容疑者のもとに訪れた職員の人数が明かされていません。
もし、町長が忙しく、出向くことができなかったとしても逐一事情を把握して指示を出すべきだったのではないでしょうか?
おずおずと帰った職員は、「公文書を郵送してくれ」と言われました。といった事後報告を行なったように見受けられます。
③当たりどころを間違えた。
優先すべきは口座の差し押さえの手続きだと思うのですが、当初、田口容疑者本人や、その母親の元を訪問しています。
最初に銀行に、なんとか田口容疑者がお金を引き出せないような手立てがないか相談するべきでしたね。
返還を拒否され続け、埒があかなくなってからの記者会見・・・
そして事態はどんどん悪くなっていきます。
④田口容疑者の実名公開と刑事告訴

田口容疑者を要保することは難しいですが、結果として刑事告訴をするなら、せめて実名公開は慎重にしたほうが良かった気がします。
田口容疑者にはその素行に対していろんな噂がありますが、それでも最近はホームセンターで真面目に勤務していたと見られる青年。
どちらにしてもメディアに追われたでしょうが、町が実名公開をしたことによって、不幸な事件として今後も残ってしまうことになりました。
田口容疑者がお金に手をつけたことによって、余分に支払う予定の税金なども噂されていますが、計算しなおしでしょうか?
それにしてもまだ1千万円以上が戻らず、裁判費用も足りません。
そして、この3500万円の返還に対して、町では「コメントは差し控える」としています。
どちらにしてもまた追っての会見を求められそうな気がしますね・・・